登録有形文化財となった銭湯と長屋を地域の憩いの場所へ。
「銭湯があるまちなみ」文化を継承する活動を全国に広げたい!
クラウドファンディング開催中!
東京都北区「滝野川稲荷湯」を拠点に活動するせんとうとまちが、稲荷湯の二軒長屋を再生し、地域の憩いの場所として継続的に運営していくため、クラウドファウンディングを開催しています。
期間:〜2022年8月31日23:59まで
目標金額:3,000,000 円
活動にかける想いや、リターン特典の詳細は、MOTION GALLERYのページを参照のこと。
アップデートページにはイベント情報や活動報告が日々更新されています。
稲荷湯は、大正初期に創業した、寺社仏閣を彷彿とさせる通称「宮造り」と呼ばれる建築様式が特徴の銭湯。隣に建つ二軒長屋は、最盛期には10人もの従業員が住み込みで働き、銭湯の大規模な職住一体経営時代の様子を現代に残す貴重な建物です。
一般社団法人「せんとうとまち」は、稲荷湯が持つ文化的価値に注目し、建築調査の提案や建物の実測・聞き取り調査を踏まえて、2017年から稲荷湯の国の登録有形文化財への申請をサポート。2019年には、稲荷湯および二軒長屋が国の登録有形文化財として認定されました。
その後、稲荷湯の文化的価値を活かしながら、二軒長屋を新しいスタイルのコミュニティスペースへと変貌させるため、ワールド・モニュメント財団を通した助成支援を受けた「稲荷湯再生プロジェクト」がスタートしました。
建設当時の伝統工法を再現した建物の再生プロジェクトは先日完了し、2022年6月25日にはお披露目会が開催されました。
今回のクラウドファンディングでは、次なる展開として、地域拠点としての持続的なスペース運営に必要な「設備資金」や「運営資金」、さらに、全国各地の銭湯文化を継承するための銭湯文化調査研究など、銭湯支援活動の費用を集るために開催されています。
稲荷湯をめぐるさまざまな取り組みは、多くのメディアに取り上げられ、設備の老朽化や、後継者不足により窮地に立たされている全国の銭湯運営者から支援の問い合わせがありました。クラウドファンディングを通して集まったお金は、稲荷湯の運営資金だけではなく、全国の銭湯文化を残すための資金としても使われていきます。
日本の伝統文化である銭湯は、公衆衛生のための場所として発展してきたと同時に、古くから地域の人々のコミュニケーションの場、コミュニティのサロンとしても機能してきました。そして、もうひとつ忘れてはならないことは、銭湯は「まち」とともに存在しているということ。
地域の銭湯がなくなると、周辺地域に深刻な変化が起こります。銭湯周辺の風呂無し住居が空き家になり、解体されると同時に商店が潰れ、人の流れが消え去る様子は、まちの風景を一変させてしまうほどのインパクトを持ちます。
まちの拠点として維持される銭湯は、日常的にご近所の人々や地域の生業をつなげ、さらに人々がまちを行き交う風景を作る一端を担っているのです。
「銭湯のあるまちなみ」を未来に残し、守っていくため、クラウドファンディングにぜひご協力ください。
活動にかける想いや、リターン特典の詳細は、MOTION GALLERYのページを参照のこと。
アップデートページにはイベント情報や活動報告が日々更新されています。
◇「せんとうとまち」とは?
一般社団法人「せんとうとまち」は、銭湯が持つ文化的価値に光をあてながら、銭湯とその周辺の街の生活文化を育んでいる重要な建物、環境の潜在的価値を掘り出して見える化し、広く社会に発信することで、歴史の積層を踏まえた「銭湯がある街並み」の魅力の向上を図る活動を行う団体です。