ウェブサイト「ほんものにっぽんにのへ」オープン(岩手)

2020.7.10

二戸の風土や歴史、文化を地域の物語(ストーリー)として伝えながら、「二戸の宝」を五感(味覚、嗅覚、視覚、聴覚、触覚)で堪能する「にのへ型テロワール事業」に取り組む岩手県二戸市が、同市の魅力の再発見と情報発信を目的とした公式WEBサイト『ほんもの にっぽん にのへ』を公開しました。二戸市の豊かな自然風土に培われた文化や歴史、技術、人など、ここにしかない「ほんもの」の贅沢に出会える旅のルートが紹介されています。

「ほんもの」がある二戸市の魅力を発信

岩手県最北の地・二戸市には、この土地ならではの気候や地質、歴史的背景から生まれた、色濃い文化が今もなお等身大の人々の暮らしとして根付いています。例えば、稲庭高原ではいわて短角和牛がのびのびと草を食み、日本を代表する漆の産地である浄法寺地区では漆掻き職人と塗師が連携して漆器を生産。里山にはきのこや山菜など季節ごとの恵みが実り、田畑では古くから冷害に悩まされてきた土地ながら、その風土に合った多様な雑穀が育ちます。金田一温泉郷で栽培される地元の米と折爪岳の伏流水からは地酒が作られ、二戸市の人々はこの恵みを暮らしのなかで楽しんでいます。こういった地域に根付く風景は、来訪者が求める「その土地ならではの “ほんもの” の文化との出会い」でありながら、自ら情報収集することや、限られた滞在時間内で体験の扉を開くことはなかなか難しいのが現状です。『ほんもの にっぽん にのへ』は、二戸市ならではの地域文化とその魅力を可視化させ、旅のルートの紹介、体験の提案などをWEBサイトおよびSNSで発信していきます。

体験型観光コンテンツ(一例)

【いわて短角和牛を訪ねる】
国内流通の牛肉全体のたった1%にも満たないという貴重な品種・いわて短角和牛。引き締まった赤身と適度な脂肪、噛むほどに滲み出る牛肉本来の旨味のあるミルキーさが魅力。標高1,078メートルの稲庭岳の山麓に広がる高原では、見晴らしの良い放牧地が拓かれている。その生産の風景を訪ね、歴史や技術、味わいを知る。

【郷土おやつ「てんぽ焼き」を訪ねる】
古くから太平洋沿岸に吹く冷たく湿った風「やませ」のもたらす冷害や凶作に悩まされてきた二戸では、冷害に強い小麦や雑穀を食べる粉食文化が育った。小麦にお粥を入れて練って焼いた「てんぽ焼き」は、お腹いっぱい食べさせてやりたいという母の思いから生まれた郷土のおやつ。地元のお母さんたちから、そのつくり方と歴史を学ぶ。

【希少な国産漆の生産地「浄法寺」を訪ねる】
国内産はわずか3%弱という希少な国産漆の約70%を生産しているのが、二戸市の浄法寺地区。今から1200年以上も昔に開山したと伝えられる天台寺をルーツにもつ「浄法寺塗」の里。漆を採取する「漆掻き職人」、器を形づくる「木地師」、美しい漆器を生み出す「塗師」。それぞれの工程や技を見学し、日本文化を支えてきた浄法寺漆について学ぶ。

『ほんものにっぽんにのへ』

WEB:https://honmononinohe.jp/
Facebook:https://www.facebook.com/honmono.japan.ninohe/
Instagram:https://www.instagram.com/honmono.japan/

●クレジット
写真:安彦幸枝、ほんものにっぽんにのへ編集部

●お問い合わせ
プロジェクトに関するお問い合わせ
にのへ型テロワール事業
岩手県二戸市産業振興部商工観光流通課
〒028-6103 岩手県二戸市石切所字荷渡6-3
TEL :0195-43-3213‬

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